ガム

僕はガムが好きである。 好きといっても「肌身はなさずガムを持ち歩いています」とかいうようなものでは全然ない。 ガムがあるとなくなるまで食べつづけてしまうという習性があるのだ。 普段スナック菓子などはほとんど食べないし、甘いものも好きではあるが一口食べたら満足してしまうような性格であるにもかかわらず、ガムだけは全部なくなって買いに行かざるを得なくなるまで食べつづけてしまうのである。 一度スーパーで6個入りパックを買って帰り、食べ始めたら止まらなくなって一晩で全部開けてしまい、翌日あごが疲れてものが食べられなくなるほどひどい目にあったこともある。 もしガムで太るようなことがあったら、僕は絶対にダイエットで成功できないだろう。 これを書いている今も、3時間前に買ってきた粒タイプクールミントの最後の1つを噛んでいるのだった。

そんな話をきかせたら、「それはタバコの代わりなんだな」と言った友人がいる。 彼はタバコには集中力を高めたりプレッシャーやストレスを紛らわす効果があると主張しており、タバコを吸わない僕がガムをやめられなくなるのは、タバコを辞められない自分と同じだというのだ。 それがホントかどうかは分からないが、確かにガムには集中力を高めるとか、プレッシャーやストレスを紛らわすという効果もあるらしい。 例えばアメリカのスポーツ選手は競技中によくガムを噛んでいる。 キアヌ・リーブスが映画 スピード のなかで、リラックスして仕事しているという効果を(演技で)現すためにガムを噛んで登場したという話もある。 自分でも、ゲームをしてたり原稿を書いていたり、集中しているときに食べ過ぎる傾向がある。 一晩で6個開けた時は、ずっとプログラムを書いていたときだった (何だろう、ksb 作ってたときかなあ)。 でもそれは、プログラミングに集中しすぎて顎の疲れを忘れているとか、食べ過ぎ状態に気付かないでどんどん口に放り込んでしまうただの連鎖にすぎないような気もする。 それにタバコと違って、ガムは噛めないからといって手が震えるようなことはない (ってタバコが切れると手が震えるという訳じゃないけど(どうなんだろ?))。

オチがないけどガムが切れたからこのへんで。 そういえば、エイトマン は電子頭脳を冷却するために特殊なタバコを吸わなければならないなんて設定もあったなあ。

Nov-17-1997


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